家事=主婦のストレスの原因だというような事を言われているのをよく聞く。
でも、果たしてそうだろうか。
家事を負担に感じる人は、その原因は色々あるだろうけど、例えば
その心の中には家事のせいで自分の時間がなくなるという理由があって、その奥には、その時間を自分の好きな○○の為に使いたいという訳があったりする。
その場合、表面的に夫に家事を頑張って手伝ってもらっても、その○○が出来る環境が整わなければ、結局その人のストレスは消えないだろう。
(もちろん、家事自体が本当に負担で、それがストレスになっている人も居るけれど。それは、それを分担してもらえばすぐ解決するから良いと思う)

実際、自分でさえその本当に理由に気づいていない事もあるかも。
それだととても厄介で、ストレスが無くならないから、もっともっとと家事を分担してもらっても、一向にイライラは消えず、色々な不満が消えては湧き、お互いに消化不良が続くばかりになってしまうかも。

大切なのは、自分の本当の欲求を自覚し、相手にきちんと伝えられる関係を作る事なのではないだろうか。また、自分の勝手な想像や推測ではなく、相手の本当の「必要」をその都度丁寧に聞いたり、ストレスの原因を消化できるよう根本的な協力をしてあげる姿勢で望む事ではないだろうか。

婚前、二人で受けた結婚カウンセリングで学んだ事の一つに、
「夫婦になると、一般的に信じられている“言わなくても分かる心地よさ”みたいな幻想のせいで、結婚前よりも、ついお互いに大切な話をしなくなってしまう事が多い。
自分の求めている時間の使い方について、求めているセ〇クスについて、求めている生活スタイルについて、また、求めている将来像について、など。
もちろん、それらは婚前にとことん話し合っているべきだけれども、生活を共にする中でより具体的で詳細な希望が出てきたり、変更があったりするのは当然の事。
その事についてきちんと話さずに、どんどんすれ違っていく夫婦がどれほどに多いか。」というのがあった。

確かに、自分が望む事を相手も望んでいるとは限らない、というのは結婚してからも同じだと思うし、自分が心地よい事が相手も心地よいと感じるとは限らない、というのも、また同じだと思う。
でも、結婚すると無意識に「何でも同じように感じる、同じように望むのが良くて、いかにも「心は一つ!」っていうそういうのが幸せな夫婦の姿」みたいな思い込みがきっとどこかにあったりして、その為にどこかしらお互い相手に「私はここがあなたとは違う」という事を言い出しにくくなったりするんじゃないだろうか。

違いを受け入れるのが夫婦円満の秘訣とは、よく言われるけれど、そもそもその違いを発見できない状態になっていたら?
新婚期は、意識しなくても色々目に付いて、それを実行しやすいけれど、それだって目に見えているのは、明らかな違い・お互いの性格や癖からくる目立った事実とか、生活習慣の大きな違いとか、そういうことが大体で、そういうBIGな違いを調節する事で5年とかかかって、やっとお互いに慣れてそれらを調整できたところで「ああ、もう大丈夫、後は臨機応変に」とか子育てとかに目を奪われて、夫婦としてお互いの本当の興味や必要としているものを聞かずにただなんとなく生活してしまう。
なんてことになったりするんじゃないだろうか。

そんな状態で、「今更」というのもあるかもしれないし、そもそも本当の自分の欲求にきちんと目を向ける事をしてこなかったから、目立つ「家事の負担」とかそういうことに解決策を安易に求めて、結局表面的にしか対処できない夫婦になってしまうのでないだろうか。
お互いに、相手が本当に求めているものを理解しないまま、また、それを聞き出すコミュニケーションを築いてこなかったが為に、いつも何か気に入らない事があって、「相手は自分に協力的じゃない」という気持ちばかりが大きくなったりとか。

自分が負担している役割に対するこの不満は、本当にその実務的な事がなくなれば消えるのだろうか?これを相手が分担してくれてもこの不満が消えずに、また別の不満が沸いてくるのなら、それは自分の心が本当に求めているのは本来別の事だからで、それが解決されない限り、それが作りだすこられの慢性的な不満は色々な事で際限なく表れて、無くなる事は無いのかもしれない。

と。そう気づいて対処できる人がどれだけ居るだろうか。
そして、それを相手に伝えて二人で解決できるようなコミュニケーションがきちんと夫婦の間で築けているカップルがどのくらい居るのだろうか。

私は、「うちは完璧に家事を分担してくれます」とか、「いつもきれいな花束を持ってきてくれるの」とか、そういう形だけの理想の夫婦像を追いかけるのではなく、いつもお互いに相手が本当に望むものを丁寧に聞いたり、臆する事無く話し合えるような夫婦関係を大切にする家庭を築いていきたい。
そんな夫婦に私はとっても憧れる。

少し話は変わるけれど、以前、夫が自分と死別した時や、自分が長期で留守になる時の為に、夫が家事で困らないように、と秘かに夫を教育して家事を覚えさせるための本を読んだ事があった。
決して強制するわけでもなく、夫が家事に興味を持つように仕向けて、自分から進んでするように持っていく。という内容だった気がする。

読み物としては、結構面白かったけれど、私はなんだか「?」という感じがした。
だって、その時になればきっと男性は出来ると思う。
今までやっていなかったとしても、やらなければ生きていけないとすればたぶん出来る様になるだろう。
それに、今は便利なサービスが低価格で色々出ているし、彼がその時になって、自分が良いように、好きなように段取りすれば良いんじゃないかと思ったりする。
それこそ、ただ単に自分が勝手に相手の需要を推測して先に手を回しているだけで、ただの自己満足って感じがする。

私なら、相手にそんな時の為に今から家事を少しずつ覚えたいか聞いてから答えがYESだったらやるだろう。
もし、自分がやってほしい家事があるなら、普通に彼に「これをやってもらえると私はすごく助かる、私はすごく嬉しい」と素直に伝えると思う。
その方が気持ちが良いし、彼だってやりがいがあると言ってくれるから。

私の場合だけど、私は彼に分担してもらうなら、家事とかそういう部分的にスポットを当てたものではなく、「二人で生きる事」丸々を深く考える事、実行していく事を私と一緒に分担してやってほしい。
私だけの希望でも、彼だけの希望でもなく、二人で丁寧に話し合って、明るく楽しく二人で生きてけるように。

なんか、そんな漠然とした理想の夫婦像が最近は出来てきたなー、と嬉しく思った。
彼に話すと彼も嬉しそうに聞いてくれて、彼の理想の夫婦像も話してくれた。

・・・・・・・・・・・・・

追記 

次の日、彼が帰宅した時彼の手には、結婚式で私が持っていたブーケにそっくりの花束が握られていて、すごく驚いた。なんでもない日なのに。
何も言わずくれた彼に、歓喜の声をあげて飛びつく私。
勢いあまって噛み付きそうになった。←コラ

「こういうのも、俺の理想の夫婦像」なんていう彼に、
「いいね、こういうの!私もとっても嬉しい!」といって応えた。

私がやたら推奨する、「言葉で伝える」というやり方だけじゃなくて、こういう気持ちの伝え合い方も、もちろん素晴らしいんだなーと、改めて彼に教わった出来事でした。


あ、ノロケました。失礼しましたー。


コメント

nophoto
清音
2008年9月21日23:38

お邪魔しま~す♪

来ちゃった。。(笑)

コメント、できるようになったんだ!嬉しい♪

いつも本当に素敵な内容だね。
私は元来コミュニケーションがあまり上手ではないので、まうちゃんの丁寧なやりかたに本当に関心してます。

すごいなあ。

私もそうなりたい。丁寧に少しづつ焦らず積み重ねて。

また今度プチオフしようね♪

そちらにもふらっと遊びに行っていかしら。

これからもどうぞよろしく~~♪

まう
2008年9月24日13:30

*清音しゃんだ。
この内容、実は「書き込む」を押す前に3回もミスして消えてしまったのです。
2度あることは・・・っていうの、意外と当たるのねー^^;
そして、書き込むたびに内容が変わってしまいました(笑)

プチオフ楽しみー!忙しいデートの合間に、是非プチッと♪
こちらにもいつでも気楽にいらしてくださいねー!大歓迎です~*

まう

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